Computex & AMD: AM5 の導入
新たなチップセットは、新たな可能性をもたらします。過去 5 年間にわたり当社がサポートしてきた AM4 プラットフォームには、今後も継続的にサポートが提供されます。しかし、ゲーマー、クリエイター、ワークステーション ユーザーは、新たな製品に目を向ける時期が到来したと言えるでしょう。Computex 2022 で AMD が発表した AM5 プラットフォームと AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサをご紹介します。
これにより、再びゲームに変革をもたらす時が来ました。
新たな AM5 プラットフォーム登場
新しいプロセッサ、新しいマザーボード、およびその他のコンポーネントを導入することに対して、ユーザーは往々にして不確実性にまつわる不安感を抱くものです。
5 年間にわたり、AM4 プラットフォームに関して信頼性の高いサポートを提供してきた AMD は、AM5 をリリースする適切な時期を慎重に検討しました。そして、今こそがその時期であると判断したのです。AM4 のサポートは継続されますが、AM5 プラットフォームにより、ゲーマーからクリエイターに至るまで、あらゆるユーザーのタイプとニーズに適合する豊富な新機能と可能性が実現します。AM5 の新機能をご紹介しましょう。
最大 170 W のネイティブ サポート
パワフルな新テクノロジには、十分な電力プロファイルが必要です。そのため、新しい AM5 プラットフォームでは、最大 170 W がネイティブにサポートされています。これにより、ユーザーはこれまで以上に多くのタスクを遂行し、より多くのゲームをプレイし、そしてより高い創造性を発揮できるようになります。
業界最大数の PCIe® 5.0 レーンのサポート
ゲーマーが最新世代のグラフィックスを利用し、ワークステーション ユーザーが最高速度のストレージ ソリューションへのアクセスを必要としている今日の状況を踏まえ、AMD はこの新しいプラットフォームに PCIe 5.0 を採用しました。プロセッサ ソケットから、プラットフォームを問わず業界最大数となる 24 レーンを利用することができます。
PCIe 5.0 により、コンポーネントで史上最速の帯域幅が実現し、あらゆるユーザーが無限のパフォーマンスを楽しむことができます。PCIe 5.0 ストレージ デバイスを使用すれば、AMD ソケット AM5 で 60% 以上高速なシーケンシャル読み取り速度が実現します。1
20 Gbps で Type-C のサポートを含む最大 14 の SuperSpeed USB 接続
ゲーマー、ストリーマー、クリエイターが使用するデバイスが増加するのに伴い、よりパワフルな I/O サポートが必要になります。そのため、AMD ソケット AM5 は新たな I/O の可能性に対応できる能力を十分に備えて構築されています。これにより、タスクの種類を問わず、帯域幅を大量に消費するデバイスにより、カスタマー エクスペリエンスの低下が発生するリスクを解消します。
6E による次世代の Wi-Fi 接続
今後 PC ゲーミングはさらにワイヤレス化が進むため、AM5 では Wi-Fi® 6E がサポートされています。Wi-Fi 6 の拡張版である 6E により、これまでよりもさらに高速なスピードと低レイテンシが実現し、ギガビット ワイヤレス接続、超低レイテンシ、接続環境による信号干渉が改善されます。
既存の AM4 冷却ソリューションをサポート
新しいプラットフォームへの移行は、いくつかのアップグレードを意味しますが、AMD は既存の AM4 冷却ソリューションを継続してサポートすることを保証しており、予算を重視するお客様にとっても、シームレスに AM5 に移行することが可能となります。
3 つのマザーボード オプション: すべてのお客様に対応
AM4 プラットフォームと同様に、お客様は ASRock、ASUS、BIOSTAR、GIGABYTE、MSI といった AMD パートナーからさまざまなオプションを得ることができます。また、Crucial、Micron、Phison などのパートナーが、PCIe 5.0 ソリューションを提供しています。
X670 Extreme は、最高の接続機能と究極のオーバークロック機能が実現します。2 つのグラフィックス スロットと 1 つのストレージ スロットで PCIe 5.0 をサポートしています。

X670 は、エンスージアスト向けのオーバークロックが実現します。1 つのストレージ スロットで PCIe 5.0 をサポートし、オプションのグラフィックス サポートを備えています。
最後の B650 マザーボードは、主にパフォーマンス ユーザー向けに設計され、優れた PCIe 5.0 ストレージ サポートを備えています。
同時発売: AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサ
AM5 プラットフォームは、新しい AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサと同時にリリースされました。これには理由があります。世界初の 5 nm デスクトップ プロセッサである AMD Ryzen™ 7000 シリーズは、新しい "Zen 4" コア アーキテクチャに基づいて構築され、AM5 と同様に、パフォーマンスと生産性を飛躍的に向上させることができます。お客様には以下のようなメリットがもたらされます。
- コアあたり 1 MB の L2 キャッシュ
- シングルスレッドで 15% 以上のパフォーマンス向上2
- 5 GHz を超える最大ブースト速度3
- ニューラル ネットワークや機械学習などの AI アクセラレーション タスク向けに拡張された命令セット
新しい AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサは、AMD Ryzen™ デスクトップ プロセッサに最初に統合された AMD RDNA™ 2 グラフィックス、DDR5 システム メモリ、PCIe 5.0 コントローラーを備えた最新の I/O 6 nm ダイを搭載しています。
新しいプラットフォーム。最先端の新機能とコンポーネント。世界初の 5 nm デスクトップ プロセッサ。こうした製品の発表について、そして今後どのようにして PC ゲーミングに変革をもたらすのかをお客様にお知らせください。
脚注
- 2022 年 5 月 5 日に AMD パフォーマンス ラボでプリプロダクション シリコンを使用してテストを実施しました。最終製品のパフォーマンス予測は、市場に投入された後に変更される可能性があります。ディスクのシーケンシャル/持続スループットは、CrystalDiskMark で測定しています。AMD Ryzen™ 7000 シリーズ: AMD リファレンス X670 マザーボード、16 コア AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プリプロダクション サンプル、2x16 GB DDR5-6000CL30、PCIe Gen 5 プロトタイプ SSD 対 Phison E18+ PCIe Gen 4 SSD、AMD Radeon™ RX 6950XT (ドライバー: 22.10 Prime)、Windows 11 ビルド 22000.593、Asetek 280MM 液体クーラー。結果は異なる場合があり、ストレージ エコシステムの開発および最終製品の発売状況により変更される場合があります。RPL-002
- 2022 年 5 月時点の、高度な 5 nm プロセス ノード サイズに基づく推定です。
- 2022 年 5 月 5 日に AMD パフォーマンス ラボでテストを実施しました。シングルスレッド パフォーマンスは Cinebench R23 1T で評価しています。AMD Ryzen™ 9 5950X システム: ASUS ROG Crosshair VIII Hero X570、2x8 DDR4-3600C16。AMD Ryzen™ 7000 シリーズ: AMD リファレンス X670 マザーボード、16 コア プリプロダクション プロセッサ サンプル、2x16 GB DDR5-6000CL30。すべてのシステムの構成: AMD Radeon™ RX 6950XT GPU (ドライバー: 22.10 Prime)、Windows® 11 ビルド 22000.593、Samsung 980 Pro 1 TB SSD、Asetek 280MM 液体クーラー。実際の結果と異なる場合があります。RPL-001
- 2022 年 5 月 5 日に AMD パフォーマンス ラボでプリプロダクション シリコンを使用してテストを実施しました。最終製品のパフォーマンス予測は、市場に投入された後に変更される可能性があります。ディスクのシーケンシャル/持続スループットは、CrystalDiskMark で測定しています。AMD Ryzen™ 7000 シリーズ: AMD リファレンス X670 マザーボード、16 コア AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プリプロダクション サンプル、2x16 GB DDR5-6000CL30、PCIe Gen 5 プロトタイプ SSD 対 Phison E18+ PCIe Gen 4 SSD、AMD Radeon™ RX 6950XT (ドライバー: 22.10 Prime)、Windows 11 ビルド 22000.593、Asetek 280MM 液体クーラー。結果は異なる場合があり、ストレージ エコシステムの開発および最終製品の発売状況により変更される場合があります。RPL-002
- 2022 年 5 月時点の、高度な 5 nm プロセス ノード サイズに基づく推定です。
- 2022 年 5 月 5 日に AMD パフォーマンス ラボでテストを実施しました。シングルスレッド パフォーマンスは Cinebench R23 1T で評価しています。AMD Ryzen™ 9 5950X システム: ASUS ROG Crosshair VIII Hero X570、2x8 DDR4-3600C16。AMD Ryzen™ 7000 シリーズ: AMD リファレンス X670 マザーボード、16 コア プリプロダクション プロセッサ サンプル、2x16 GB DDR5-6000CL30。すべてのシステムの構成: AMD Radeon™ RX 6950XT GPU (ドライバー: 22.10 Prime)、Windows® 11 ビルド 22000.593、Samsung 980 Pro 1 TB SSD、Asetek 280MM 液体クーラー。実際の結果と異なる場合があります。RPL-001