物理ベースのパワフルなレンダリング エンジン

AMD Radeon™ ProRender は、AMD のパワフルな物理ベースのレンダリング エンジンです。これにより、クリエイティブ プロフェッショナルは Blender® で、業界標準のオープン スタンダードを使用し、GPU と CPU のパフォーマンスを活用して驚くほどフォトリアリスティックな画像を制作することが可能です。

Radeon™ ProRender は Blender® のプラグインとして利用でき、製品のデザイン、建築のビジュアライゼーション、視覚効果など、あらゆるものをすばやく簡単にレンダリングして驚異的な画像を制作できます。

このプラグインにより、Microsoft Windows®、macOS®、および Linux® で、Radeon™ ProRender を Blender® 2.80 以降と完全に統合できます。つまり、既存のライティング、マテリアル、テクスチャを使用でき、ジオメトリを正確にレンダリングできます。さらに、Radeon™ ProRender にはマテリアルのライブラリが付属しており、すぐに使用を開始できます。

主な特長

Checkmark

物理ベース

ネイティブの物理ベースの広範なマテリアルとカメラ システムを備えており、グローバル イルミネーションを使用して設計に関する決定を間違いなく実行できます。

OpenCL

ハードウェア非依存

Radeon™ ProRender はハードウェアに依存しません。OpenCL™ 1.2 または Apple® Metal® 2 が動作するコンピューターなら、CPU または GPU で Radeon™ ProRender を実行できます。

Cogs

完全に統合

ワークフローの種類に関係なく、Radeon™ ProRender は Microsoft Windows®、macOS®、Linux® 用の Blender® に完全に統合できます。

Vulkan

フルスペクトル レンダリング

Vulkan® API ベースのフルスペクトル レンダリング テクノロジは、ラスタライズからパストレースされたリアリティに至るまで、レンダリング パイプラインのすべての段階をサポートしています (Windows® のみ)。

Monitor Showing AMD Radeon™ ProRender for Blender®
AMD Radeon™ ProRender for Blender® を使用して Mike Pan 氏が制作した画像
Stopwatch

AI によってアクセラレートされたノイズ除去

Radeon™ ProRender は、機械学習のパワーを活用することで、従来のノイズ除去にかかる時間の数分の 1 程度の時間で、高品質なファイナル レンダリングとインタラクティブ レンダリングを制作できます。

Cloud

環境と空

Radeon™ ProRender は独自の環境設定を備えているため、IBL または Sky モードでの作業が可能であり、発光ライトのセットアップや HDRI 環境からのライトも使用できます。

Cube

マテリアル ライブラリ

Radeon™ ProRender は最適化された独自のマテリアル ライブラリを備えています。これを参照して、簡単に独自のシェーダーの作成を始めることができます。

2.0

次世代レンダリング

レンダリング アルゴリズムが改善された Radeon™ ProRender 2.01 をご体験ください。AMD Radeon™ RX 6000 シリーズ グラフィックスでのハードウェア アクセラレーテッド レイ トレーシングのサポートも追加されています。

Monitor Showing AMD Radeon™ ProRender for Blender®
Monitor Showing AMD Radeon™ ProRender for Blender®

機能の詳細

Windows®、macOS®、Linux® 向けの Blender® 2.80 以降用 AMD Radeon™ ProRender プラグイン v3.0 の最新機能

  • *NEW* デフォルトの Radeon™ ProRender 2.0 レンダー品質モード "フル":
    • AMD Radeon™ RX 6000 シリーズ グラフィックス カードでハードウェアアクセラレーテッド レイ トレーシングを利用できます。
    • レンダリング アルゴリズムが改善されており、特定量のレンダリング サンプルでノイズが軽減されます。
    • CPU + GPU レンダリングを含む、複数デバイス全体でのスケーリングが最適化されています。*
    • レンダリング品質を "レガシ" に設定することで、Radeon™ ProRender 1.0 モードを利用できます。
  • *NEW* "コンター レンダリング" 設定により、フォトリアリスティックではない輪郭スタイルのレンダリングが可能です。
  • *NEW* "速度 AOV のみでのモーション ブラー" を、モーション ブラーの後処理合成用のモーション ブラー設定で利用できます。
  • 新しい Blender® 2.83 ボリューム オブジェクトで OpenVDB がサポートされます。***
  • Vulkan® API ベースのフルスペクトル レンダリング テクノロジにより、高速なビューポートとファイナル レンダリングが可能になります。**
  • Blender® World パネルのフォグ コントロールで、リアルな雰囲気の環境フォグを迅速に作成できます。
  • Blender® ボリュームと Mantaflow フレームワークのサポートにより、アーティストは雲、火、煙などの高度なエフェクトをレンダリングして、よりリアルな画像を作成することが可能です。***
  • アダプティブ サブディビジョンでは、ピクセルよりも小さいオブジェクトを細かく分割しすぎないようになっているため、ワークフローが高速化されます。***
  • Metal® Performance Shaders により、macOS® におけるレイ トレーシングのサポートが加速化されました。
  • ファイナル レンダリングとインタラクティブ レンダリングの両方でノイズ除去をサポートします。強力な AI アクセラレーテッド ノイズ除去が GPU または CPU で実行されます。
  • 適応サンプリングにより、高品質なレンダリングが可能となるだけでなく、レンダリング時間が短縮されます。***
  • Blender® のヘア ジオメトリと "ハロ" (球) 粒子をサポートしています。
  • Blender® のビルトインの色補正とトーン マッピングを使用できます。
  • ビューポートの統合により、リアルタイムで Radeon™ ProRender を操作して、変更を加えながらそれを確認できます。
  • 可能な限り最高の性能を維持するため、インタラクティブに項目を編集している間は更新されたオブジェクトのみが再エクスポートされます。
  • OpenCL™ および Apple Metal® 2 規格に準拠して構築された Radeon™ ProRender は、ハードウェアに依存しないため、GPU と CPU のほぼすべての組み合わせを含め、OpenCL™ または Metal® 2 をサポートする事実上すべてのハードウェアで動作します。
  • ワールド座標、UV、マテリアル インデックス、ジオメトリ法線、シェーディング法線、反射、拡散ライティングなどのサポートを含む、ポスト プロセッシングの AOV を備えています。
  • Environment、Key、Fill、Emissive と呼ばれるライトグループ AOV により、レンダリングを構成する際に光量値を個々に制御することが可能です。
  • フレームの完了とレンダリングの制御 – レンダリング パスの制限と期間、および適応サンプリング ノイズ レベルを設定できます。効率的なサンプリングにより、レンダリングのノイズが多いセクションに演算能力を費やすことができます。
  • タイル レンダリングのサポートにより、GPU メモリに収まらない高解像度のレンダリングが可能となります。
  • ビューポートとファイナル レンダリング デバイスの設定を個別に管理できます。
  • バッチ/バックグラウンドおよび領域レンダリングをサポートしています。
  • レンダリング スタンプをサポートしています。
  • (* AMD CPU + AMD GPU を使用した場合にのみサポートされます。
    ** Windows® 版でのみ使用可能です。
    *** Radeon™ ProRender 1.0 の "レガシ" レンダリング モードでのみ利用可能であり、現在 Radeon™ ProRender 2.0 の "フル" レンダリング モードには対応していません。)

  • *NEW* テクスチャ キャッシュ設定を利用できるようになりました。レンダリング用のテクスチャをキャッシュするためにユーザー指定のフォルダーを使用します。
  • Radeon™ ProRender ではネイティブに変換されない Blender® ノードをテクスチャにベイクするためのユーティリティが備わりました。
  • Blender® Mix ノードのブレンド モードのサポート: オーバーレイ、ライトニング、スクリーン、リニア ライト、ソフト ライトが備わりました。
  • 1 つのノードで最大 8 つのテクスチャをブレンドする RPR Layered Texture ノードが備わりました。
  • 複数の Uber ノードまたは Principled ノードをブレンドして複雑なマテリアルを作成する RPR Layered Shader ノードが備わりました。
  • Radeon™ ProRender Uber Shader を使用する 300 以上のマテリアルが含まれるマテリアル ライブラリが個別にインストールされているため、独自のマテリアルの開始点として簡単に利用できます。
  • 移行を容易にし、変換を回避するために、マテリアルではネイティブの Blender® シェーダー ノード (Principled BSDF を含む) を使用します。シェーダーはレンダリング時に変換されます。 
  • Radeon™ ProRender の追加の "エキスパート ノード" により、ビルトインの Blender® ノードで追加機能が得られます。たとえば、Radeon™ ProRender Uber シェーダーにより、Blender® Principled ノードよりも厳格に制御できるようになります。
  • Radeon™ ProRender Procedural UV Mapping ノードにより、基本オブジェクトのテクスチャ マッピングがより簡単になります。
  • Shadow Catcher と反射キャッチャー マテリアルにより、オブジェクトを IBL (Image-Based Lighting) 環境またはバックプレート画像に合成できます。
  • ディスプレイスメント シェーダーとボリューム シェーダー、並びにサーフェス シェーダーがサポートされています。
  • すべてのマテリアルとシェーダーの変更は、プレビュー スウォッチとビューポートでリアルタイムに更新されます。

  • ビルトインの Blender® のレクタングル、色温度、テクスチャ マップを超えるエリア ライト形状など、物理的なライト シェーダーでよりリアルなライティングを作成できます。
  • IES ライトのサポートにより、実際のライティングの正確な散乱と減衰を表現できます。
  • フォトメトリック ライティングが含まれています。これは、HDRI マップで IBL 環境をサポートし、時刻と場所の設定、日光/空の大気、ソフト シャドウ、スカイ アルベド、濁度の制御を備えた日光/空システムをサポートしています。
  • 反射、屈折、拡散、透明度において、1 つの色またはマップを個別に設定できます。
  • Portal Light のサポートにより、窓を通して環境のサンプルに焦点を当てることで、屋内シーンの効率的なサンプリングが可能となります。
  • 発光マテリアルにより、任意のジオメトリを発光させることができます。

  • ビューポートを介して、インタラクティブ モードでレンダリングされるさまざまなカメラを管理および選択できます。
  • 被写界深度 (DOF) とオブジェクトおよびカメラのモーション ブラーをサポートします。
  • バーチャル リアリティ (VR) カメラをサポートします。
  • Blender® カメラのプリセットをサポートします。

  • *NEW* Blender® 2.80 以降のサポート: Microsoft Windows®、macOS®、および Linux® でサポートしています (実験ビルドとベータ ビルドはサポートされません)。
  • *NEW* ビューポートのサンプリング設定の "1 秒あたりのサンプル数" オプション: ビューポートのレンダリング解像度を動的に調整して、特に高解像度ディスプレイでのビューポート エクスペリエンスを大幅に向上させます。
  • インストール プロセスのアップデート: Blender® アドオンの設定メニューからプラグインをロードします。
  • ビューポートの Radeon™ ProRender メニューで、インタラクティブ レンダリングの表示モードを切り替えることができます。
  • オブジェクトの可視性設定により、カメラで不可視となるオブジェクト、影、反射などの光線を設定できます。
  • ヘアやボリューム ジオメトリなど、既存の Blender® ワークフローに統合されます。
  • 大規模シーンのエクスポートの最適化と .rpr エクスポート形式が備わっています。
  • バッチ/バックグラウンド レンダリングが可能です。

システム要件

 

ソフトウェア

Microsoft Windows®、macOS®、および Linux® 用の Blender® 2.80 以降 (実験ビルドおよびベータ ビルドはサポートされません)

Microsoft Windows® 10 64 ビット

macOS® High Sierra 10.13.3 以降 (外付け GPU サポートには 10.13.4 が必要)

Linux® ディストリビューション: Ubuntu® 16.04.3 および 18.04.0

ハードウェア

GPU と CPU の両方で動作。Windows® と Linux® における GPU での実行は、OpenCL™ 1.2 のサポートが必要です。macOS® の GPU には、Metal® 2 のサポートが必要です

Windows® と Linux® OS には、AMD グラフィックス カードが推奨され、macOS® では AMD グラフィックス カードが必要です

AMD OpenCL™ 1.2 カード以外の場合は、Windows® 10 64 ビットが必要です

推奨される Windows® および Linux® グラフィックス ハードウェア:

  • AMD Radeon™ RX シリーズ グラフィックス カード (ハードウェアアクセラレーテッド レイ トレーシングは AMD Radeon™ RX 6000 シリーズ グラフィックスでのみサポート)、Radeon™ Pro W および WX シリーズ グラフィックス カード、Radeon™ Pro SSG グラフィックス、Radeon™ Pro Duo ("Polaris") グラフィックス、Radeon™ Vega Frontier Edition グラフィックス カード、Radeon™ Pro VII グラフィックス、Radeon™ VII グラフィックス、AMD FirePro™ W9100、W8100、W7100、および S シリーズ グラフィックス カード

互換性のある Windows® および Linux® 用 AMD グラフィックス ハードウェア:

  • AMD Radeon™ Pro Duo ("Fiji") グラフィックス、Radeon™ R9 Fury シリーズ グラフィックス カード、Radeon™ R9 Nano グラフィックス、Radeon™ R9 300 シリーズ グラフィックス カード、Radeon™ R9 290X グラフィックス、Radeon™ R9 290 グラフィックス、Radeon™ R9 285 グラフィックス、Radeon™ R9 280X グラフィックス、Radeon™ R9 280 グラフィックス

互換性のある Apple® Mac® ハードウェア:

  • MacBook® (Early 2015 以降)、MacBook Pro® (Mid 2012 以降)、MacBook Air® (Mid 2012 以降)、Mac mini® (Late 2012 以降)、iMac® (Late 2012 以降)、iMac Pro™ (Late 2017 以降)、Mac Pro® (Late 2013 以降) (Radeon™ ProRender では、外付け AMD Radeon™、Radeon™ Pro、または AMD FirePro™ グラフィックスのないモデルは CPU でのレンダリングに限定されます)

互換性のある Apple® Mac® 外部グラフィックス (eGPU) ハードウェア (サポートされているオールインワン eGPU 製品または eGPU Thunderbolt™ 3 シャーシが必要):

  • AMD Radeon™ RX 470、RX 480、RX 560、RX 570、RX 580 グラフィックス、Radeon™ RX Vega 56、RX Vega 64、Vega Frontier Edition (空冷) グラフィックス、Radeon™ Pro WX 7100、WX 8200、WX 9100 グラフィックス (macOS® High Sierra 10.13.4 以降が必要)。AMD Radeon™ RX 5700、RX 5700 XT (macOS® Catalina 10.51.1 以降が必要)

リソース

脚注

免責条項および権利帰属

タイトル画像は Blender® 用の AMD Radeon™ ProRender を使用して Mike Pan 氏が制作したものです。

Apple、iMac、Mac、Mac mini、Mac Pro、MacBook、MacBook Air、MacBook Pro、macOS、および Metal は、Apple Inc. の登録商標です。iMac Pro は、Apple Inc.の商標です。Blender は、EU および米国における Blender Foundation の登録商標です。Linux は、米国またはその他の国における Linus Torvalds の登録商標です。Microsoft および Windows は、米国および/またはその他の管轄地域における Microsoft Corporation の登録商標です。OpenCL は Apple Inc. の商標であり、Khronos Group Inc. の許可を得て使用されています。Thunderbolt は、米国およびその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。Vulkan は、Khronos Group, Inc. の登録商標です。この資料に使用されているその他の製品名は識別目的のみに使用されており、所有するそれぞれの企業の商標である可能性があります。